
CGWORLD 2003年11月号 Vol.63 (シージーワールド ナンバー63 
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CGWORLD 2003年11月号 Vol.63
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第1特集 なぜこのように映したのか?なぜこんな設定なのか? 
The Director's Cut
カット割りテクではなく、「この作品はなぜこのカット割りにしたのか?」という監督・編集の演出上の意図を聞いてしまおうという企画。
なぜこのつなぎ方にしたのか? こんなカットを入れたのか?
1シーケンス、あるいは作品全体にかかる「見せ方」「伝えたいコト」がそこには密かに隠れている……。
監督の取材、またカット画を通してこれらを大解析!
「地獄甲子園」小学生でもわかるわかりやすさ/山口雄大
「攻殻機動隊〜STAND ALONE COMPLEX〜」疑問と解答の波で構成/神山健治
「COWBOY BRBOP〜天国の扉〜」フレームの外に広がる世界/渡辺信一郎
「travel Smap〜僕達の発見〜」心に残る引っかかり/中島哲也
「デッドマンズ・ギャラクシー・デイズ」「sailing day」完璧なものを作りたい/番場秀一
「正しい土下座の仕方」「正しい寿司屋のマナー」「Room Service」本当に仕事じゃない映像を作りたい/小島淳二
「Director's Interview」
「わかりにくいものから伝える」と話す行定勲監督に Seventh Anniversary を通して、映像制作のコンセプトを聞いた
「編集人に聞け!」
編集という仕事とは一体なんなのか?数々の大作を手がける掛須秀一氏に聞く編集論
第2特集 知って使いこなす 
Fur/Hair
CG が苦手としている「毛」というものをリアルに描ける Fur や Hair という機能。一体どのような仕組みでできているか知っているだろうか?
冒頭では、普段何気なく使っているこれらの基本的な仕組みと違いについて解説。
後半では Fur と Hair の使い分け、いい毛を実現する為の活用方法に迫る。
[SOFTIMAGE|XSI]Guide Hair のツボを押さえて、自然な髪の毛の表現を獲得する
[Maya]Maya Far と PaintEffects を使い分けて、思いのままの Fur 表現に
[3ds max]Shag:Hair を使用してツヤのある美しい髪を表現
[LightWave 3D]Sasquatch で作成する、ススキが揺れる秋の草原
[CINEMA 4D]Shave and a HairCut でやわらかな髪を実現する
[Shade]Marimo で作る、リアルでゴージャスな羽のドレス
特別企画 
●Maya PLE 5.0
「Maya」 の学習用途向けバージョンである PLE が、5.0の機能にバージョンアップ!
本誌付録として CD-ROM に収録。インストールの仕方、ライセンスキー入手の手順を紹介!
イレギュラー 
●After Effects 6.0 バージョンアップのすべて
デスクトップ・コンポジティングソフトのデファクトスタンダード、After Effects がユーザー待望のバージョンアップ!
ペイント機能の強化、テキストジェネレータの強化、トラッキング機能の強化……
9つのポイントに分けて徹底チェックだ!
●海外のプロダクションへ入る方法
クリエイターなら誰でも一度は夢見る、大手VFXスタジオで働くには!?
ILM、デジタルドメイン、Pixar、ソニーピクチャーズ・イメージ・ワークスなど、大手スタジオの募集状況を紹介。
また、エントリー方法やレジュメの書き方などを解説。
●ハルク
監督がもっともこだわった、ハルクの体の動き。
現実に存在するかのように見せるために、ILM では新たなシミュレーションシステムが開発されていた。
それは、リジッドボディとソフトボディを結びつけた物理演算だった。
テクニカルディレクターのインタビューを通して、このシステムの特徴と可能性を紹介する。
レギュラー 
●[新連載]密着レポート 鬼武者3
今回から鬼武者3について密着取材を開始。まずは大阪カプコン本社の開発現場に潜入!
大きな開発ビルには何が入ってる? モーションキャプチャーのスタジオ、ジム、床屋……えっ!そんなものまで!?
●CGメイキングレベルアップ講座
CG制作における基本的テクニックをベースに、レベルアップするために必要なテクニックをソフト別に解説。
今回のテーマは「猫」。かわいい子猫から化け猫まで、さまざまなフォルムの猫をモデリング!
さらに毛の流れをどうやってコントロールするか、質感、ライティングの方法を作例とともに見てみよう。
●必殺テクスチャイリュージョン
「トリコロール・クロコダイル」
標準レンダラのみで表現! 透き通った生物を、トランスルーセットシュータを活用して描き出せ!
ワニの皮膚、卵の質感。さまざまなバリエーションのワニを表現。
●モデリングコンプリート
「フィギュア風近未来少年キャラ」
リアルな人体表現はとにかく大変。そこで今回は、作りやすく動かしやすい、フィギュア風のキャラに挑戦してみよう!
人体に加え、靴やオーバーオール、ヘッドギア、手袋をモデリングしていく。
●The Finish Works
「模型の質感を活かしたデジタルジオラマ表現」
TV アニメ『住めば都のコスモス荘』エンディングのメイキング。
実写のミニチュアセット内で細かく決め込んで撮影していくより、各パーツを素材として撮っておいてのデジタル合成ならトライ&エラーが容易。
リアルなパース表現ではなく、イメージを優先したアニメ的画面作りを、After Effects を使用して制作。
●海外で働く2
本連載初! 映画監督の登場。
アメリカ単独横断旅行、留学、一時は国連職員、外交官などを目指した、長土居政史氏(FILM MAKER)の、フィルムメーカーのプロとして認められるまでの人生を振り返る。
●CG用語 What's that?
シーン内の光を正確に捉えた画像「HDRI:ハイダイナミックレンジイメージ」
空間には、ありとあらゆる光が交差している。その光を全てサンプリング、イメージ化する技術 HDRI が今回のテーマ。
●TV & CM REPORT!
ホンダ「STEP WGN SPADA」TVCM
どこが CG なのか分からない! 実写映像にうまく溶け込んだ CG 部分。
CG で巧妙につづられた、1カットに見える風景。そのために行なわれた Maya 上でのシミュレーションなど「自然な CM」の裏側を大公開。
●アミューズメント映像探検隊
「零〜紅い蝶〜」 オープニングムービーのメイキングより。
細部にわたる映像の演出を CG スタッフに伝えるため、 モーションキャプチャ収録と同時に映像も撮影。
役者の演技・表情とライティングが生きている MC 版ビデオコンテが作られた。
●絵コンテ描こうぜ!
撮影前にどれだけしっかりコンテを含めた準備が行えるかは、作品のクオリティに無関係ではないと語る、ショートフィルム「TAPE END」の監督を務めた田中秀幸氏にその理由を聞く。
●ベーシック・デッサン
質感の違いを素速く描く「ショートケーキ」
モチーフの存在感、全体のバランスを感じ、特徴となるところを考えながら描く。
ケーキの構造観察、ホイップのコントラスト、質感を表現してみよう。
●キャラに命を吹き込もう!
キャラクターの動きを活かす演出の力。
謎の職業「演出家」とは一体なんなのか? 監督と演出家に境界線はあるのか?
といったところから「見せる」ための画面構成などを紹介。
アクションつなぎを例にとり、これら「演出法」の基礎を学ぶ