
CGWORLD 2003年12月号 Vol.64 (シージーワールド ナンバー64 
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CGWORLD 2003年12月号 Vol.64
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第1特集 ただの半透明ではない、光と構造が紡ぎ出す質感 
トランスルーセントを手中に収めろ!
半透明といっても、透明度を変化させるマテリアルアトリビュート「トランスペアレンシ」とは
全くの別のものである。
トランスペアレンシは、光が直線的に物体内部を駆け抜ける現象だ。
今回取り上げるトランスルーセントは、光が物体の中で1回もしくは複数回反射し、別の場所から物体を抜け出る現象である。人の肌や、魚の切り身など、身の回りには、一見不透明でも、強い光を受けると透けて見えるものがある。従来 CG ではスポイルされてきたこの要素を、ほんのわずかでも加えることで作品は格段にリアルさを持つのだ。
・GIレンダラのパワーで表現する「モンスターの皮膚感」/ 3ds max 5.1 + finalRender Stage 1
・シェーダのみで突き詰める「女性の肌の美しさ」/ Maya 4.5
・ドラゴンと野イチゴを生き生きと見せる「透過光表現」/ 3ds max 5.1
・光をコントロールして表現する「情景の爽快感」/ LightWave 3D 7.5
・シェーダの組み合わせで表現する「リアリティと新鮮さ」/ Maya 5.0
・透明感のある皮膚を持つ「昆虫メカの触感」/ 3ds max 5.1 + finalRender Stage 1
・SSS があるからこそ表現可能な「寿司ネタの鮮度」/ LightWave 3D 7.5 + G2
・透明感が醸し出す「チーズの美味さ」/3ds max 5.1 + Brazil r/s
第2特集 Photoshop 、Illustrator をマスター 
テクスチャ描きの強力 Tips
CG 制作に欠かせない要素である「テクスチャ」。
本特集では、ペイント/ドローソフトを使ってのテクスチャ作りのヒントを、4つのカテゴリにわけ、豊富な作例を通して紹介していく。
◆FOOD
・半熟卵がとろけ出るプレーンオムレツ & お皿 / LightWave 3D 7.0、Illustrator 10、Photoshop 7.0
・焦げ目のあるポルチーニ茸とベーコンのスパゲッティ / Maya 5.0、Photoshop 6.0
・青々としたアスパラとカリカリベーコンの串焼き / Maya 4.5、Photoshop 6.0
・ふわふわの生地が決め手! 抹茶のロールケーキ / Maya 4.5、Photoshop 6.0
◆CLOTHES
・素材の良い革のハーフコート / LightWave 3D 7.5、Photoshop 7.0
・着心地の良いタンクトップ & 色と形にこだわったジーンズ / 3ds max 5.1、Photoshop 6.0
・柔らかなスウェード素材のジャケット & 手触りが気持ちいいフリースのセーター / Maya 5.0、Photoshop 6.0
・着心地のよいニットのセーター & 裾がキュートな黒のミニスカート / LightWave 3D 7.5、Illustrator 10、Photoshop 7.0
◆GOODS
・ファッションを際立たせる個性あるデザインのサングラス / LightWave 3D 7.5、Photoshop 7.0
・ファーがキュートなレザーのバッグ & 大人っぽいスウェードのブーツ / LightWave 3D 7.5、Illustrator 10、Photoshop 7.0
・レトロなブリキのボールペン & それに似合う便箋 / LightWave 3D 7.0、Illustrator 10、Photoshop 7
・金属光沢のある腕時計 / Shade 6、Illustarator 8.0、Photoshop 6.0
◆ROOM
・明るいの木目と、涼し気なメダルメッシュがある眺めのいい部屋 / Shade 6 Professional、Illustrator 10、Photoshop 7.0
・大理石や木目のあるプライベートルーム / Shade 6 Professional、Photoshop 6.0
・木の色合いが美しいテーブルと、毛織りのラグがあるリビング / LightWave 3D 7.5、Illustrator 8.0、Photoshop 6.0
・年月を重ねた木の風合いと、手触りのより畳がある「和」の部屋 / Maya 4.5、Illustrator 8.0、Photoshop 7.0
イレギュラー 
●3ds max 6 速攻レビュー
3ds max ユーザー待望の新バージョン6が登場! 新しく搭載されたものや、拡張された機能を速攻レビュー。
新しいスケマティックビューや、活用度抜群のモディファイヤ、進化したモデリング機能、品質・使い勝手の面で向上したレンダリングなどをお伝えする。
●Maya 5 Personal Learning Editionで作ろう!
タダでハイエンドソフトを体験可能な Maya 5 PLE。実際どこまでできるのだろうか?
そこで今回は、そんな疑問を解決すべく、キャラクターのモデリングから、セットアップ、アニメーション、レンダリングの全行程を総チェックした。
新機能を使った制作方法や、Paint Effects を使った毛の表現、樹木の作成は見逃せないぞ。
レギュラー 
●[新連載]Inside Appleseed
来春公開予定の映画『アップルシード』がフル CG で制作されている。フル CG で描く理由とは?
「CG キャラでも違和感なく感情移入できるかどうか……」「セル画の雰囲気を持ちつつ立体感もある」
そんなトゥーンとリアルとの間をうまく表現する本作、それらを指揮する曽利プロデューサーに話を伺った。
●TV & CM REPORT!
テレビ朝日「ニュースステーション」OPムービー
ご存じニュース番組のオープニングが、これまでのデジタルの流れから一変し、ほとんどのカットが実写で撮られた。
ニュース番組という性質上、最も重要となる「素材の生きた感じ」をどう演出したか。その撮影計画は?
実写映像にさりげなく溶け込んだ CG、それにコンポジットされるニュース映像や、毎日入れ替わる日付け。
その制作工程とテクニックを紹介。
●絵コンテ描こうぜ!
真田敦氏「カローラフィールダー」TVCM
サッカー選手、小野伸二のリアルな日常をテーマに描いた本CMの企画・演出に迫る。
非常に細かくカット割りされた真の理由とは?
海外スタッフが大半を占める現場にうまれる様々な課題とは何か。
●アミューズメント映像探検隊
機動戦士ガンダム「めぐりあい宇宙」OPムービー
前作から格段にグレードアップした CG 技術は、ファンならずとも必見の本作について聞いてみた。
アニメのイメージを損なわないままに、爆発などの演出にはハリウッド的な要素を盛り込むなど、難しい課題に挑戦。
イメージ優先のため、アニメキャラは2Dで表現されることが多い中、「3Dアムロ」はどのように誕生したのか?
ムービーに登場するオブジェクトの詳細や、見どころとなるシーンの演出もたっぷりお届けする。
●ベーシック・デッサン
動くかたちを捉える
今回は動物をデッサンする。動物といっても、これまでのように静物をモチーフに描くのではなく、生身の動物に挑戦する。
写真ではつかめない、生きているモデルだからこそ見つかる「リアル」や「迫力」。
動物の形態や動きを楽しみながら、骨、筋肉の状態まで、素早く捉えよう!
●パラダイムシフター
ソーアンドソー
フランス国内の賞を総なめにした、デュオの新人ディレクター「SoandSau」。
2人の嗜好性はまったく違うが、共通のキーワードは「楽しむ」ことだという。
ミュージックビデオとCM。それぞれの仕事に対する、彼らの持つディレクションの意味とは。
独特のデザインコンセプトを持つ、2人の映像世界を紹介する。
●海外で働く2
映画「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」でコンポジターとして活躍中の慎とも子(WETA DIGITAL)さんをご紹介。
高校卒業し、ポーランド州立大学に留学、ファインアートを学ぶ。その後 NY の美大で CG を専攻。
幾つかの就職を経て WETA に参加するまでの活躍を紹介。彼女がこだわる、コンポジターの魅力や楽しみを伺った。
●CG用語 What's that?
シーン内の光を正確に捉えた画像「HDRI:ハイダイナミックレンジイメージ(後編)」
光を全てサンプリング、イメージ化する技術「HDRI」を先月に引き続き解説する。
今回は、撮影されたビデオ映像から、HDR のビデオ映像を復元する手法を紹介。
また、これを応用することで、従来は実現が不可能に近かった「光の変化が大きいシーン」を HDR 化する技術についても触れる。
●必殺テクスチャイリュージョン
「インジェクションの中の妖」
今回は、モデルとマテリアルをメインに、「胎芽の入った注射器」を表現してみる。
ほとんどが透明なオブジェクトで構成。テクスチャはシリンダー内の汚れなど、味付け的な要素として使ってみた。
●モデリングコンプリート
「硬い装甲に包まれた二足歩行戦車」
二足歩行ロボに変形する戦車という設定のものをモデリング。
戦車を構成する、砲塔、クレーン、キャタピラ、といった硬いディテールをサブディビジョンサーフェスを使わず、硬いものを苦手とする六角大王を使い、じっくりとポリゴンのみで制作する。
●The Finish Works
「アニメ作品における空間のなじませ」
素材の合成を、よりシーンになじませるには、どのような処理がベストか?
今回は、アニメ『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』の1シーン、「雨の降る夜の高速道路を走る車」を例に解説。
雨の水しぶきや、車のヘッドライトといった素材を、AffterEffects で作り込んでいくテクニックを紹介。
●CGメイキングレベルアップ講座
CG制作における基本的テクニックをベースに、レベルアップするために必要なテクニックをソフト別に解説
今回のテーマは「デザインチェア&ソファ」。
曲線だらけの「裸の王様の椅子」、ブルドックが寝そべる「貝殻型のソファ」など様々なシーンの「椅子」を、名クリエイターが作例を通して紹介する。
●キャラに命を吹き込もう!
オープニングアニメから学ぶ、発想力と応用力
絵コンテの描き方やアニメの動きは、どこから学ぶのか。
授業で教わる基礎だけでは思った通りの映像は作れない。発想力や応用力を身に付けるための方法とは?
ここではよく使われるオープニングアニメのカット例を掲載。これらの素材をあなたならどうつなぐ?
●密着レポート 鬼武者3
徐々にベールを脱ぎ始め、期待高まる『鬼武者3』の敏腕プロデューサーに大接近!
ところで、ゲームプロデューサーのお仕事ってどんなもの?
阪神リーグ優勝に盛り上がる、大阪珍道中第2弾! 東京ゲームショーの裏話もお伝えします!