
CGWORLD 2004年8月号 Vol.72 (シージーワールド ナンバー72 
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CGWORLD 2004年8月号 Vol.72
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第1特集 驚異のシーンはこうしてつくられた! 
最新映画VFX徹底取材
CG、合成、マットペイント……。映像制作における技術のすべてが集約される映画。そこはまた、CGの新たな挑戦が試みられる場でもある。
編集部では数多くのタイトルより、選りすぐりの作品をピックアップし、制作現場へ潜入取材を敢行! VFXスーパーバイザーや現場のクリエイターがいう、最新の技術と映画の関係性とは……。
コンテンツ 
・『TROY』
・『THE DAY AFTER TOMORROW』
・『Spider-man2』
・『VAN HELSING』
・『KING ARTHUR』
・『RIDDICK』
・『SCOOBY-DOO 2: MONSTERS UNLEASHED』
・『BROTHERHOOD』
・『スチームボーイ』
・『マインド・ゲーム』
第2特集 デザインを立体に起こす! 
近未来インダストリアルモデリング
未来の乗り物の機能や動力、機動性、用途などを想像してデザイン画を描く。その描かれたデザインをもとにCGモデルを制作する際、どのように作業するべきか? 2Dの画をどのように立体として捉えるか。また、どのような工程で作業するべきか。
イレギュラー 
●メモがわりに何でも描こう! CGWORLD別冊付録の使い方
「CGWORLD」創刊6周年を記念して作成した付録は、落描きでもメモがわりでも使い方はなんでもありの持ち運びに便利なサイズの簡易スケッチブック。編集部からのおすすめの使い方は、作品制作前のラフ画(イメージボード)を描くこと。フリーCGクリエイターの本城なおさんのイメージボードを例に、使い方の一例をご紹介しています。
また、作品制作における背景の重要さを改めて考える意味も込めて、現在放映中のアニメ作品『RAGNAROK THE ANIMATION』から、河野次郎氏、鈴木恵美さん(イメージルームジロー)、『蒼穹のファフナー』より小山俊久氏、山田勝宏氏(プロダクションアイ)、『鉄人28号』の松本浩樹氏、高須賀真二氏(スタジオイースター)を取材。背景のプロが描く絵とはどんなものなのかをじっくりと見てください!
●SOFTIMAGE|XSIv.4.0レビュー
機能の高さは誰もが知るところながら、価格的になかなか手を出しづらかったXSIが新パッケージFoundationで大幅にプライスダウン。今回のレビューではFoundation、Essentials、Advancedの機能比較を一覧で掲載し、新機能によってどうXSIが進化したのかグループごとにまとめて紹介する。
エディターズアイ 
●CLOSE UP THE ANIMATION『火の鳥』
原作が描かれてから今年で50年を迎える火の鳥。日本アニメの金字塔ともいえる同作品がNHKで放送されている。マンガのボリュームをアニメーションで具現化する方法や、実際に使用されているテクニックなどを、制作に携わったスタッフに聞く。
レギュラー 
●絵コンテ描こうぜ!
みんなのうた「道」
郷愁感を漂わせる実写とファンタジスティックなアニメーションの融合。NHK「みんなのうた 道」はそんな作品。一種のミュージックビデオに、希有な作風を持ち込んだ監督、小野修氏にその演出意図を聞いた。
●ベーシック・デッサン
今回はデッサンで最も魅力的なテーマである「人物」を取り上げる。
体全体の流れをつかみつつ細部をていねいに描写する方法を、作業手順を追いながら解説。コラムではモデルがいないときに人体にポーズをつける方法を紹介。
●パラダイムシフター
アニメタッチのCGキャラクターがほのぼのとした雰囲気をかもし出している『Zoe Kezako』。この作品を手がけたファブリス・フーケ氏にアニメーションにおけるCG制作と、そのコンセプトをうかがった。
●海外で働く2
ハリウッドでフリーのプロダクション・コーディネーター/プロデューサーとして活躍中のベイリー・敦子さんをご紹介。日本で花屋を営んでいた敦子さんが、どのようにして第2の人生を切り開き、どのような仕事を手がけてきたのか? ポスプロの巨額な予算に驚くなどエピソード満載です。
●必殺テクスチャイリュージョン
炎の海の上を走るペンギン「炎の人鳥類」を絵画のような雰囲気で作る。ペンギンのテクスチャはPhotoshopで描く。その際、完成画での見せ方を考え、大きな模様でわかりやすく描く。炎はAfterBurnで制作したものをテクスチャとして板に貼りつけて使用。Photoshop上で色味を調整して、完成を目指す。
●モデリングコンプリート
今回は西洋風ファンタジーから視点を変え、アジアンキャラクターに挑戦する。選ばれたのはインド神話に登場するガネーシャ。象頭人身でふくよかな身体のラインを特徴とするこのキャラクターはいわゆる「スリムの美徳」とは正反対。ぽっこりとした盛り上がりの表現に注目して欲しい。
●CGメイキングレベルアップ講座
CG制作における基本的テクニックをベースに、レベルアップするために必要なテクニックを4つのソフトごとに解説してきたこのコーナーも12回目を迎える今号で最終回となりました。最後を飾るテーマは「ロボット」です。
・「やっぱり戦闘開始!」カエル型の戦闘用ロボットを作成。可動性を考えて作られたロボットのデザインと作り込みに注目/LightWave 3D 7.5
・「人間に限りなく近い近未来型ロボット」人間に限りなく近い、二足歩行のロボットを作成。人体の構造を正確にモデリングした形状とリアルな筋肉を再現/3ds max 6
・「キャラクターロボットを作る」「ユネスコこどものページ」のキャラクター、ユネスくんをモデルに平和な世界の1シーンを作成。トゥーンシェーダを使うことで、2Dキャラクターのイメージをこわさずに3D化できた/SOFTIMAGE | XSI 3.5
・「和洋折衷ロボット」アメリカ産のものと、日本の伝統的ロボットであるカラクリ人形を作成。ゼンマイと歯車で構成されたカラクリ人形の美しい「和」の形態をCGで表現した/Maya 5.0
●The Finish Works
「デジタルコスチューム&冷たく靡く煙管の煙」
「デジタルコスチューム」(これは造語)にトライ。モーションにはRE:Vision Effects社のAE用プラグイン「RE:Flex」を利用。淫靡な雰囲気を醸し出す煙管の煙も絡め、AfterEffects 6.5を使用してフィルム画質での映像制作を試みる。
●Technical Frontier
4ヶ月にわたってお送りしたPRTも今回で最終回。PRTをBTFレンダリングと結びつけ、より精度の高いGIをGPU上で実装する方法を紹介する。なかでも2003年にピーター・パイク・スローンにより発表されたバイスケール・ラディアンス・トランスファーは図版と数式を使ってわかりやすく解説している。
●キャラに命を吹き込もう!
前回では、鹿系の動物キャラクター単体での動きを紹介したが、今回は人間と絡むことで表現できる動きや動物キャラクターの特性、演技などについてポイントをしぼって解説
●[新連載] 音霊-オトダマ-
映画『マインド・ゲーム』でサウンドエフェクトを担当した笠松広司氏をフィーチャーし、音楽への関わり方から具体的な音の付け方の哲学、音の制作者から映像英作者へ向けてのメッセージを紹介。
定価 1,470円(税込)
判型 A4変型
発売日 2004年6月29日
ISBN 14213-08
付録 イメージボード用オリジナルスケッチブック